肝臓に良い食べ物&成分まとめ!【正しい食生活改善への道標】

弱った肝臓を改善するには日々の食事療法が大切なポイント!

 

バランスの良い食生活を第一に考えることはもちろんですが、肝臓に良い食品・成分を事前に把握しておくことでより効率良く肝機能を高めることにつながります。

 

今回は肝臓に良い食べ物・成分詳細についてまとめました。

 

 

ビタミン類をたっぷりと

肝臓は様々な種類のビタミンを貯えたり、体の中を循環させる作用を持っています。
しかし、肝臓が弱ったり疾患を引き起こすことで体に必要なビタミンが不足してしまう傾向にあります。

 

特にウイルス性や薬害による肝臓病では、ビタミンA・C・Eが欠乏し、アルコール性の場合は、ビタミンA・C・Eに加えてB1・B12・葉酸などが欠乏します。

 

ビタミンが豊富な食品・成分について

 

ビタミンB12

脂肪肝を防ぐ。肝臓がたんぱく質を組み換えるのに必要なもので、少量の摂取でも効果があります。
欠乏すると、悪性の貧血や神経障害を引き起こす可能性も。

ビタミンB12が豊富な食品

  • ニシン 17.4 μg
  • 牡蠣 28.1μg
  • 豚レバー 25.2μg

 

ビタミンB1

炭水化物の消化を助ける。肝臓のグリコーゲンを増やし、抵抗力を大きくします。
欠乏すると脚気になります。

ビタミンB1が豊富な食品

  • 小麦胚芽 1.82mg
  • 豚ヒレ 0.98mg
  • 干し海苔 1.21mg
  • ゴマ 0.95mg

 

ビタミンE

体の酸化を防ぎ、ガンや老化を防止します。
利尿剤として血圧を下げる効果があり、疲労を和らげます。
欠乏すると、貧血・生殖機能の障害を招く可能性有。

 

ビタミンEが豊富な食品

  • 大豆油 114.1mg
  • ゴマ油 44.8mg

 

ビタミンB2

脂肪・たんぱく質・炭水化物の代謝を高め、成長を促進すると共に肝臓の中性脂肪を減らします。
欠乏すると、唇や口腔・生殖器の炎症を引き起こす可能性有。

 

ビタミンB2が豊富な食品

  • ヤツメウナギ 0.85mg
  • 焼き海苔 2.33mg
  • 牛レバー 3.0mg
  • 鷄レバー 1.8mg

 

ビタミンC

細胞内でインターフェロン(免疫物質)の合成を促進したり、体の骨格を作るたんぱく質コラーゲンを生成します。
欠乏すると壊血病になる可能性有。

 

ビタミンCが豊富な食品

  • パセリ 120mg
  • ブロッコリー 120mg
  • 芽キャベツ 160mg
  • ピーマン 76mg

 

ビタミンA

体の免疫機能を助け、病気の回復を促し、代謝機能も同時に高めます。
欠乏すると、夜盲症や眼球乾燥症になる可能性有。

 

ビタミンAが豊富な食品

  • 豚レバー 47.000I.U
  • 鷄レバー 43.000I.U
  • 牛レバー 40.000I.U

 

葉酸

体調が悪い時に食欲を増進させたり、食中毒を防ぐと共に鎮痛剤の効果もあります。
欠乏すると、栄養性大赤血球性貧血を招く可能性有。

 

葉酸が豊富な食品

  • 大豆 230μg
  • エビ 250μg
  • ジャガイモ 158μg
  • ほうれん草 196μg

 

肝臓の修復にはたんぱく質が不可欠

肝臓自体が良質のたんぱく質でできているため、肝臓病の食事療法には良質なたんぱく質は欠かせない栄養素です。

 

食べものに含まれているたんぱく質は、アミノ酸に分解されて体に吸収され、肝臓で再びたんぱく質に合成されます。
そのため、傷んだ肝臓を修復し回復させるためにはたんぱく質を十分に摂取することが必要なのです。

 

また、たんぱく質には肝臓の酵素の働きを活発にして代謝を促進したり肝臓に脂肪がつくのを防ぐ働きもあります。

 

脂肪は適度にとる

脂質は、1日に摂取するカロリーの4分の1程度、約55g(400カロリー)が目安です。

 

脂質には動物性と植物性の2つがあり、動物性脂質は飽和脂肪酸が多く植物性脂肪酸は多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。
肉料理のときは植物性油を使うなど、この2つの脂質をバランスよく摂取することが大切です。

 

ただし、古くなった油は酸化して過酸化脂質になりやすく肝臓に有害ですので気をつけましょう。

 

ご飯やパン・麺類は肝臓機能を高める

ご飯やパン、麺類などの主食に含まれる糖質は、体内で燃やされてエネルギー源となるほか、一部はグリコーゲンとして肝臓に貯えられます。
このグリコーゲンは体の活動の源となりますが、不足すると代わりにたんぱく質がエネルギーとして燃やされます。
たんぱく質が分解すると、アンモニアなど体に有害な物質が発生し、それを解毒する働きをもつ肝臓に負担がかかることになります。

 

また、ご飯やパンには、少ないながらもたんぱく質が含まれているためこれらのアミノ酸が肉や魚のたんぱく質には足りないアミノ酸を補完し、より完全な栄養素の摂取ができるのです。

 

 

【肝臓に良い食べ物】厳選25項目を紹介

 

しじみは肝機能を高める

しじみにはタウリンという肝臓を守る成分が含まれています。
また肝機能を保つ、メチオニンのほか、良質たんぱく質、鉄分、ビタミンB2・B12が豊富です。


あさりはむくみに効果的

しじみの成分であるタウリンとほぼ同じですが、効果はしじみより少し落ちるとされています。

 

利尿作用があるのでむくみに◎
(タウリンは、胆汁の流れをよくして黄疸をしずめ、肝細胞が酸化されるのを防きます。)


タニシは黄疸をしずめる

貝類にはタウリンを多く含むものが多く、それに加えてタニシはカルシウムをたっぷり含んでおり、黄疸を鎮める作用があります。


牡蠣は肝臓を活発化する

ほかの貝類に比べてたんぱく質や脂質は少なめですが、豊富なグリコーゲンが肝臓の働きを活発にします。
鉄・カルシウムなどのミネラルも多く、造血作用があります。


ドジョウには解毒作用がある

解毒・利尿作用で黄疸をしずめ、肝臓を回復させる効果・滋養強壮の効果があります。
鉄分・ビタミンB2・カルシウムも豊富です。


鯉はむくみをとる

各種ビタミン・カルシウム・鉄分が豊富で、様々な薬効があります。
利尿作用もあり、黄疸やむくみをとる効果も!

 

汁物にして食べるのがオススメです。
鯉の身には、肝臓ジストマの幼虫が寄生していることがあるのでできれば火を通した方がよいです。


鮎は肝硬変に有効的

天然ものの鮎にはカルシウムが多く含まれており、内臓にはビタミンDが豊富なので、残さず食べることが大切です。
滋養強壮の効果があり、肝硬変に有効的とされています。


なまこは肝臓を活発化させる

乾燥なまこは、高級中国料理に欠かせない食材の一つです。
滋養強壮効果があり、新陳代謝を促して肝臓の働きを活発にします。


すっぽんは肝硬変に効果的

滋養強壮に効果があると共に各種ミネラル・ビタミンB1・B2が豊富で肝硬変に有効的です。


セリは黄疸に効果あり

中国では精がつく野菜として珍重されていますが、解毒作用もあり、黄疸に効果があります。
鉄分や食物繊維も多く含まれており豊富な栄養素に優れていますがアレルギーの人は多食に注意しましょう。


緑豆は肝臓の毒を消す

豆類は解毒作用、利尿効果、体のむくみを抑える作用があり、肝硬変による腹水も緩和します。
小豆より小ぶりの緑色をした豆で、中国食材店で購入できる。
中国春雨の原料となる。


トウガンは腹水を緩和

利尿作用があり、肝硬変の腹水を緩和します。
特別に栄養価が高いわけではありませんが解熱・解毒効果があり、種子や皮の部分も薬効が強いとされています。


カブは肝臓の働きを助ける

特に葉の栄養分が豊富で、解毒作用が強く、肝臓の働きを助けたり、むくみを抑える効果があります。
根と葉を一緒に煎じた汁は黄疸に有効的です。


里芋には強肝作用が

ヌルヌルの元であるムチンが、体内でグルクロン酸という物質を生じ、これが肝臓の機能を強化し、腹水を緩和します。
ほかの芋類と比較してカロリーが低く、カリウムが豊富です。


人参は肝炎に効果的

赤い色素のカロチンが肝炎などで弱った肝臓を強化すると共にビタミンE以外のビタミンや各種ミネラルが豊富で造血作用もあります。


かぼちゃは肝臓を強化

人参同様カロチンに富み、肝臓を強くする作用があります。
主成分は糖質ですが、ビタミン・ミネラルを多く含み強壮効果も高い緑黄色野菜の一種です。


スモモは腹水を緩和

カリウムが豊富であることから利尿効果高く、肝硬変の腹水を緩和します。
また、種子の殻を取ったものには肝機能を整える薬効があり、乾燥加工したドライプルーン(プルーンもすももの一部となります)には各種ビタミン・ミネラルのほか食物繊維が多量に含まれています。


イチジクには消炎効果が

イチジクの実には解毒作用・肝臓の炎症を抑制〜黄疸に効果があります。
ペクチンという食物繊維が腸の働きを活発化するほか、イチジクの果汁に含まれるベストアルデヒドは抗がん作用があることもわかっています。
食べ過ぎるとお腹を冷やすので注意。


りんごは黄疸をしずめる

りんご1個で医者知らずといわれるくらい、体によい果物です!
抗酸化作用のあるポリフェノールを豊富に含むことから黄疸に効果があり、肝機能の回復を助けます。
また、アルコール中毒にも有効的です。


ビワはむくみをとる

びわの葉にはタンニンとサポニンが含まれており、葉を煎じた茶には利尿効果・疲労回復作用があります。
また体のむくみをとり、肝機能を回復する働きを持ちます。


梅干しは肝臓を活性化

梅干しや梅酒には強い薬効があり、梅のピクリン酸が肝臓の機能を活性化させます。
しかし、梅干しは塩分が強いので食べ過ぎには注意しましょう。


落花生は肝臓の働きを活発に

たんぱく質に含まれるメチオニンというアミノ酸が肝臓の働きを助け、活発化させます。


クコの実は肝機能を強化

クコの実は新陳代謝を促し、肝機能を高め、疲労を回復させる効果があります。
クコ茶にするのが一般的ですが、料理の素材として利用してもOKです!


えんどうのコリンという特殊成分

えんどうに含まれる特殊成分こりんは肝機能を向上させ、脂肪肝を防ぐ効果があります。
えんどうには未熟な豆をさやごと食べるさやえんどう・若い実を食べるグリンピースからスナップえんどうまで種類は様々です。
スープで煮たり、肉じゃがの彩り等幅広く活用しましょう。


カレーライス(クルクミン)で肝機能の働きがUP

カレーライスにはクルクミン(ウコン)という成分が含まれています。
クルクミンは活性酸素を除去し強い抗酸化作用があることから定期的に摂取し続けることで肝機能を高めアルコール性肝炎等の肝疾患を予防・改善することに期待できます。


 

 

肝臓を痛める成分・控えるべき成分について

 

肝臓の寿命はアルコールで縮まる

肝臓は、アルコールをアセトアルデヒド・醋酸に変え、体に無害なものにします。
この解毒作用は肝臓だけで行う働きで、かなり労力のいる仕事です。
アルコール性の肝疾患の場合は禁酒を、アルコール性以外でも肝機能の低下が見られる場合には基本的にお酒はタブーとなります。

 

添加物の入った加工食品の危険性

もはや私たちの食生活は、加工食品抜きでは考えられなくなっています。
その中に含まれている数々の食品添加物の量は、厚生省の使用基準をクリアしたものですが、それはあくまで健康な人が日常的に食べる範囲の話ですので肝臓が弱っている人にとっては、なるべく摂取を控えたいものです。

 

現在食品に使われている添加物は約350種類。
これら全てを即悪玉と呼ぶことはできませんが、微弱ながら有害性が確認されているものもあります。

 

これらを日々解毒しているのが肝臓です。
この負担を食生活の改善にて軽減してやる必要性があります。

 

塩分のとり過ぎや、古い油には要注意

一般的に、加工食品は塩分が多く濃い味付けになっています。
これは肝臓病に限らず、生活習慣病のリスクを高めます。

 

また油を使った製品は、古くなると油が過酸化脂質に変化し、肝臓を傷めます。
以前はインスタントラーメンに酸化防止剤が使用されていましたが発がん性を指摘され、現在ではつかわれなくなりました。
しかし、そのことで油の酸化の危険性が出てきたわけです。

 

出来合いの加工食品やインスタント食品は大変便利なもの。
しかし弱った肝臓のことを考えればさらにダメージを与えることにならないよう、新鮮な食材を使った手料理を食べていただくことをおすすめします。

野菜や果物の農薬は丁寧に洗い流すこと

農薬の中でも最近特に問題になっているのが、ポストハーベスト農薬です。
これは収穫後に、害虫やかびがつくのを防ぐために農作物にかけられる農薬のことです。

 

ポスト・ハーベスト農薬は、食物の成長過程で散布される農薬に比べ、家庭に届くまで残留している割合が高く、とりわけ輸入作物については注意が必要です。
輸入作物の場合、虫などが付いていた時に日本の税関で行われる、燻蒸ガスによる殺菌・殺虫も問題です。

 

これらの農薬や防虫剤類をなるべく体に入れず肝臓守るためには野菜や果物は丁寧に水で洗い流し、輸入作物は皮をむいて食べるように心がけましょう。

 

まとめ

今回は肝臓に良い食品・成分、控えるべき成分について解説させて頂きました!

 

肝臓に良い食生活を送るためには1日3食きちんと食べることも大切なことです。
例えば、前日の夕食から断食状態のままで1日の活動をはじめると残り少ないグリコーゲンがブドウ糖へ分解されて使われることになりその分肝臓に重圧をかけてしまうためです。
ダイエット中等も1日3度の食事、そして十分な睡眠時間を確保することを心がけましょう。

 

肝機能数値の種類と正常値

 

健康診断や人間ドックで肝臓の数値を指摘された場合、ドキッとしてしまいますよね。
対策として、「お酒控えないとな〜」という声を聞きますが、肝臓の病気はお酒の飲み過ぎだけが原因ではありません。

 

肝臓の病気には、この2つに大きく分けることができます。

  • 食生活や生活習慣が原因
  • ウィルスキャリアが原因

 

どちらの場合も、危険サインの血液検査値が出た時に対処しないと、
肝炎→肝硬変→肝臓がんという道をたどります。

 

最近は甘い物や脂っこいものの食べ過ぎなどの食生活の乱れで脂肪肝という症状が年齢関係なくみられるようになりましたが、これも放っておくと肝炎になるため甘くみてはいけません。

 

 

肝炎は文字通り、肝臓に炎症が生じている状態で、炎症部分の細胞が壊れてしまっていることを意味します。実は、臓器のなかでも肝臓は再生能力が高いので、肝炎であっても、その後の生活習慣に気を付ければ治癒します。

 

しかし、何も対策をしないで肝硬変になってしまうともう元の肝臓に戻ることはありません。
最終的には肝臓がんに発展してしまうので、必ず、脂肪肝や肝炎を指摘された時点で対策をとってください。

 

そういう意味でも、肝機能の数値について知っておいて損はないので、以下のことを頭の片隅に入れておきましょう。

 

肝機能数値の種類と基準値、検査でわかること

肝臓は、食事から取り入れた栄養素を最終的に血液中に供給する臓器なので、その代謝の過程でさまざまな酵素が必要になります。
肝細胞の酵素には、AST (GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、ALP、ChE、LDHなどがあり、肝細胞がボロボロに障害を受けると、このような酵素が血液中に流れてしまうため、これらの酵素が肝機能数値の指標となります。


そのなかでも多くの人が医師から指摘されるのは、AST (GOT)、ALT(GPT)ではないでしょうか?
この2つは代表的な肝機能指標で、肝臓の細胞が壊れることによっていずれも上昇するため、基準値よりも高い結果がでた場合は肝機能が低下していることを意味します。

 

ほかに、アルコールの飲み過ぎによって高値になるγ-GTP、脂肪肝の指標となるChE(コリンエステラーゼ)、肝硬変の指標となる総ビリルビンなどは、血液検査で要注意の結果がでたらすぐに2次検査を受けましょう。

 

 

肝機能検査数値の読み方

検査値

基準値

肝疾患が疑われる値

考えられる疾患

血液生化学検査

AST(GOT) 34IU/L 以下 基準値より高い 肝炎、脂肪肝、慢性肝炎
ALT(GPT) 43IU/L 以下 基準値より高い 急性肝炎
γ-GTP 70IU/L以下(男性)50IU/L以下(女性) 200IU/L以上(+AST、ALTが基準値以上) アルコールが原因の脂肪肝、薬剤性肝障害
ALP 124〜367IU/L 基準値より高い(+AST、ALT、γ-GTPが基準値より高い) 肝炎、肝硬変
ChE 109〜249IU/L 基準値より高い◆基準値より低い 基準値より高い→脂肪肝◆基準値より低い→肝硬変が進行
LDH 121〜223IU/L 基準値より高い(+AST、ALTが基準値より高い) 急性肝炎
総ビリルビン 0.4〜1.2mg/dL 1.2mg/dL以上(+AST、ALTが基準値より高い) 進行した肝硬変
血清総たんぱく 6.5〜8.0g/dL 基準値より低い 肝炎や肝硬変による肝機能低下
総コレステロール 120〜220mg/dL 基準値より高い(+AST、ALTが基準値より高い)◆基準値より低い(+AST、ALTが基準値より高い) 基準値より高い→脂肪肝◆基準値より低い→肝機能がかなり低下
ZTT 4〜10単位 基準値より高い ZTT、TTTがどちらも基準値よりも高い→慢性肝炎◆TTTだけが高い→急性肝炎、脂肪肝
TTT 0〜5.5単位
LAP 52〜86IU/L 基準値より高い 黄疸の疑い→肝炎

尿検査

尿ビリルビン ー(陰性) +(陽性) 黄疸の疑い→肝炎

 

肝機能数値は基準値よりも高いか、低いかで判断します。

 

複数の項目結果から判断

大抵の肝疾患は1項目だけでなく、複数の項目の結果から判断されます。
例えば、アルコール性肝障害はAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの3つの項目を併せて判断し、脂肪肝はChE のほかに、AST(GOT)、LDH、ZTTの3つの項目を併せて判断することが多いといったようにです。

 

生化学マーカー検査

血液検査で肝臓に要検査を言い渡されて次に病院に行った場合には、肝機能の状態をより詳しく調べる生化学マーカー検査が行われます。

 

そこでは、TTT、ZTTという血清膠質反応や、LAP(ロイシンアミノペプチターゼ)というマーカーがチェックされます。
血清膠質反応というのは血清に試薬を塗って、濁り度から肝障害が診断されます。
LAPは黄疸があると高値になるのですが、黄疸があるということは肝炎が悪化していることを示すので注意して推移をみていく必要があります。

 

また、肝臓の働きが悪いと尿中に酵素が漏れるため、尿中のビリルビンやウロビリノーゲンの値も重要です。

 

 

肝臓病をより詳しく調べる方法

 

腹部エコー検査、CT検査、MRI検査

血液検査や尿検査で肝機能に障害があることがわかったら、次は肝臓が実際にどんな状態なのかを画像で診ていく精密検査が行われます。
超音波による腹部エコー検査、CT検査、MRI検査は外来で受けることが可能で、肝臓の外側を全方位からみて病変を判断します。


血管造影検査

血管造影検査というのもあり、これは肝臓の動脈を詳しくみてまだ大きくない病変まで描出することが可能ですが、血管にカテーテルを挿入するため入院が必要で、患者さんには負担がかかります。


肝生検

さらに詳しく調べるのに、肝生検という検査があります。
肝生検は、肝臓の組織を顕微鏡で観察する検査で、あらゆる肝臓検査法のなかで一番精度が高く、肝臓に何が起こっているかがはっきりわかります。


以上、肝機能の数値や検査についての説明でした。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われるため、悪化するまではなかなか自覚症状になって現れないことがあることからも、中年以降は定期的な血液検査を怠らないでくださいね。
そして、食事や運動に気を付けるだけでなく、休養をとることも忘れないでください。

肝機能数値が高い原因

秋の健康診断の結果は返ってきましたか?
肝機能の数値が高いと言われてしまった方はいませんか?

 

肝機能を表す数値には主にγ-GTP、GOT(AST)、GPT(ALT)の3つがあります。

 

γ-GTP

まず、γ-GTPですが、これは肝臓だけでなく腎臓やすい臓、
脾臓、小腸などに含まれている酵素で、解毒に関係しています。
アルコールに反応することが特徴です。

 

このγ-GTPは肝臓や胆管の状態を示す一つの指標であり、
肝臓や胆管がどれくらい壊れているかを示します。

 

γ-GTP値が高いということは
すなわち、肝臓の細胞が壊されている可能性が考えられます。

 

特にアルコール性の肝障害や、胆石ができてしまったときに数値が上がると言われています。

 

GOT(AST) GPT(ALT)

次にGOT(AST)、GPT(ALT)ですが、両方ともアミノ酸をつくり出す酵素です。

 

GPT(ALT)のほとんどは肝臓に存在しますが、
GOT(AST)は、肝臓以外にも、心臓の筋肉や手足の筋肉、赤血球などにも含まれています。

 

肝臓の細胞が壊されると、血液中にGPT(ALT)、GOT(AST)が流れ出し、数値が上昇します。

 

したがって、肝機能に異常があった場合は、
ほとんどの場合GPT(ALT)、GOT(AST)両方の数値が上がります。

 

GPT(ALT)の大部分は肝細胞に含まれるので、
GPT(ALT)の数値が高い場合は、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝などの肝臓病が疑われます。

 

数値が高いとウイルス性肝炎の可能性も考えられます。
ただし、肝機能の数値が正常でも肝炎ウイルスに感染している可能性はゼロではありません。

 

一方でGOT(AST)の数値だけが高く、GPT(ALT)の数値が高くないといった場合は、
心筋梗塞や筋肉の組織破壊を疑うことができます。

 

肝機能数値を下げる方法

肝機能の数値が高いと言われてしまった場合、どうしたらいいのでしょうか?

どうしたら数値が下がるのでしょうか?

それは肝臓を休めることが一番効果的です。
肝臓が壊れた結果、γ-GTP、GPT(ALT)、GOT(AST)といった数値が上がるわけですから、
肝臓を休め、回復させることによってそれらの数値は下がるはずです。

アルコール・脂っこい食事を避ける

肝臓はアルコールや脂肪の代謝に大きくかかわっており、
特にγ-GTPについてはアルコールに敏感に反応します。

 

まずはアルコールを控え、脂っこい食事を避けましょう。

 

肝臓を元気する

肝臓を元気にするためには、良質なたんぱく質を摂取することをおすすめします。

 

魚、肉、大豆などの良質なたんぱく質を食べることが効果的だとされています。
そうすることによって肝臓の再構築が進みます。

 

ビタミン・ミネラルを摂取

ビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることも大切です。
肝臓に良いとされているビタミンはA、C、E、B1、B12。

 

レバーやウナギ、シジミ、ゴマなどは、これらのビタミンや、鉄分・リンなどのミネラルが豊富に含まれています。
特にシジミはタウリンやオルニチンなどのアミノ酸もたくさん含まれているので肝臓に良い食べ物として有名ですね。

 

毎日毎日バランスのとれた食事を欠かさずとるのはなかなか難しいですが、
いろいろなサプリメントがあります。
良質なサプリメントを選んで飲んでみるのも一つの手です。

 

適度な運動

適度な運動が効果的です。

 

脂肪肝が原因でγ-GTPの数値が高くなっている場合などには、
適度な有酸素運動がおすすめです。

 

激しすぎる運動は逆にGPT(ALT)、GOT(AST)を上げてしまいますので注意してください。

 

規則正しい生活

また、睡眠不足やストレスなどは、肝臓だけでなく、万病のもとです。
睡眠をしっかりとり、ストレスを発散して規則正しい生活を送ることが
肝機能数値を下げ、健康へ近づく第一歩となります。

 

以上の対策はあくまでも、数値が「やや高い」といったレベルの人向けです。
数値が突出して高くなっている場合には何らかの病気が疑われますから、病院で精密検査を受けてくださいね。

 

肝臓の病気の初期症状

肝臓を作っている肝細胞は再生能力に長けており、
破壊されてもすぐに再生することができます。

 

そのため、体内の中でも特に頑丈な臓器として知られていますが、
そのぶん病気になった際の自覚症状に乏しく、
肝臓の病気を見逃しやすいという欠点があります。


特に肝臓の病気の初期症状は疲れた時や風邪を引いた時の症状とよく似ているので、
気になる症状が現れたときは単なる疲労と見過ごさず、病院を受診するよう心がけましょう。

 

ちなみに、肝臓の病気の初期症状は大きく分けると以下2つに分類されます。

自覚症状

痛みや不快感など、疾患した本人でなければわからない状態や症状のことです。

 

肝臓病の主な自覚症状には下記のものが挙げられます。

  • 体のだるさ
  • 微熱
  • 食欲不振
  • 腹部の膨張感
  • 息切れ
  • 体のかゆみ

 

また、急に脂っこいものが食べられなくなったり、
強かったお酒に急に弱くなったりした場合も要注意。

 

肝機能が低下している証拠と言えます。


他覚症状

自分以外の他人にもはっきりとわかる症状のことで、
上記の自覚症状を見逃して症状が進行すると徐々に現れるようになります。

 

主な症状は以下10個となります。

 

  1. 爪が白くなり、バチ状になる
  2. 少しぶつけただけで出血する
  3. 手のひらが赤くなる
  4. 便の色が白っぽい
  5. 尿が濃い
  6. 尿が黄色い
  7. 白めが黄色い
  8. 背中や肩などに赤い斑点ができる
  9. 右上の腹部からみぞおちにかけて腫れている
  10. 男性の場合、乳房が大きくなる

 

上記のような他覚症状が1つでも当てはまる場合、
すでに肝臓は健康とは言えない状態なので毎日の生活習慣を見直す必要があります。

 

特に6番から10番までのいずれかに当てはまった場合は肝臓病の疑いあり。


たとえば8番はクモ状血管腫と呼ばれる症状で、
肝臓で処理できない女性ホルモン「エストロゲン」が血中に流れ出して末梢血管を拡張し、
血液の量が増えた結果、赤い斑点がみられるようになります。

 

また、9番は腹部を蛇行している静脈が浮き出て見える腹壁静脈の怒張という症状で、
肝臓の血流が悪くなっている証拠と言えます。

 

6〜10番に当てはまらなかった場合でも、ほかの他覚症状が2〜3個以上見られる場合は
肝機能が低下しているか、もしくは肝臓の病気にかかっているおそれがあるので、
専門医を受診することをおすすめします。

しじみは優れた肝機能改善食

昔から「二日酔いの時や肝臓が弱っている時はしじみ汁を飲むと良い」と言われていますが、科学的にも立証されています。

 

しじみには肝臓を保護するために必要なタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれていますが、中でも注目されているのがアミノ酸の一種であるタウリンです。


 

脂肪の代謝を助ける胆汁の主成分「胆汁酸」は、
コレステロールにタウリンをはじめとするアミノ酸が結合した構造となっています。

 

胆汁酸は脂肪の消化・吸収を助けた後に分解されますが、
この時、結合していたタウリンやグリシンは吸収され、再び肝臓に戻っていきます。

 

この一連の流れを「腸肝循環」と言い、
肝機能が正常に働いている体では、腸肝循環がスムーズに行われています。

 

しかし、肝臓病を発症したり、肝機能の低下が進んだりすると、胆汁の流れが悪くなり、
皮膚などが黄色く変色する黄疸症状が出てきてしまいます。

 

このような時にしじみを食べると、タウリンのはたらきで胆汁の流れが改善され、
黄疸症状を軽減することが可能となります。

 

また、タウリンには胆汁の流れを改善するほかに肝臓の細胞膜を強化するはたらきもあり、
アルコールの過剰摂取によって発生した活性酸素の除去に優れた効果を発揮します。

 

 

以上のことから、しじみは数ある食材の中でも特に肝機能改善に有効な貝類として知られていますが、実は肝臓病が悪化している方がしじみを食べると、肝臓が良くなるどころか、
逆効果になるおそれも指摘されています。

 

 

問題となっているのは、しじみに豊富に含まれるミネラルの一種、鉄分です。

 

鉄分は健康な人にとっては貧血予防に役立つ重要な栄養素のひとつですが、
肝炎を発症していると体内の鉄の量が異常に多くなり、活性酸素発生の原因になってしまうのです。

活性酸素は肝細胞を傷つけ、さらに肝炎を悪化させる要因になりますので、
すでに肝臓病と診断されている場合は医師の指導のもと、
鉄分を調整しながら食事することが大切です。

肝臓の病気は血液検査でチェック

肝臓は沈黙の臓器とも言われており、たとえ病気を患っていても、
なかなか自覚しにくい傾向にあります。

 

そのため、多くの人は肝臓の病気に気づきにくく、病院を受診した時にはすでに病状がかなり進行しているというケースも少なくありません。

 

肝臓病に限らず、すべての病気は早期発見・早期治療が基本ですので、日頃からこまめに健康診断を受けておくことが大切です。

 

健康診断で肝臓病の検査を受ける場合、医師による問診のあと、血液検査と尿検査が行われます。

 

肝機能を調べる血液検査の項目は全部で20種類以上ありますが、
中でも以下の項目は特に重要なポイントで、肝臓病の鑑別診断の基準となっています。

 

GOT、GPT

グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT)、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)はそれぞれAST、ALTとも呼ばれる検査項目です。
両方とも肝細胞の中に存在する酵素の一種で、アミノ酸を代謝する重要な役割を担っています。

肝障害が発生すると、両者とも血液中に流れ出して量が増えるので、
病気の度合いをはかる基準となります。

ちなみに両者の比率は肝臓の病気の種類や進行度によって異なっており、
慢性肝炎や脂肪肝ではGPTが上昇する一方、GOT値は1以下となっていますが、
アルコール性脂肪肝や肝硬変になるとGOT値は1以上に上昇。
さらに肝がんなどに進行すると2〜3まで上昇していきます。

 

LDH

乳酸脱水素酵素のことで、肝臓における糖質の代謝に深く関わっています。

 

肝臓のほか、腎臓や心筋、骨格筋、ガン細胞などに多く含まれており、
肝細胞に障害が発生すると血中のLDHが増加します。

 

ちなみに正常値は50〜400IU/L。他の検査と合わせて肝臓の病気が診断されます。

 

γ・GTP

ガンマ・グルタミルトランスペプチダーゼの略称で、
肝臓などの細胞組織に含まれている酵素の一種です。

 

肝臓に障害が起こると血中に流れ出るため、
慢性肝炎や肝硬変、肝がんなどになると検査値が上昇します。

 

特にアルコールによって肝細胞の生成が促されると増加する傾向にあるため、
飲酒習慣のある人の約半数にγ・GTP値の上昇が見られます。

 

ちなみに、アルコール性肝障害の場合は、ほぼ100%の割合でγ・GTP値が上昇しています。

 

ALP

アルカリホスファターゼと呼ばれる酵素で、リン酸化合物を分解するはたらきを持っています。

 

主に肝臓や腎臓、骨、腸粘膜で作られていますが、
胆石や胆道ガンなどで胆道がふさがると胆汁の流れが悪くなり、
胆汁中にあるALPが逆流して血液に流れ込んでしまいます。

 

すると、肝細胞内でのALP生成が促進されるため、
数値はどんどん上昇する傾向にあります。

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